2011年09月05日

ノエル・ティル先生の本

ノエル・ティル著
心理占星術 コンサルテーションの世界





ここの所、こちらの本をガッツリ読んでいました。
占星術界の重鎮、ノエル・ティル先生。
ティル先生のお名前は、こちらの本の監訳者であり友人である石塚隆一氏から15〜6年前からお聞きしておりました。
ちょうど私も占星術に対して本腰で勉強を始めたころで、松村先生の中目黒の研究会に顔を出し始めたころです。研究会後はだいたいお茶に流れるのですが、その時にティル先生の著作について、すでにいろいろとその著書を読んで研究していた石塚氏の話を色々聴いたりしていて、すごい〜とか、面白い〜とか思いつつ、熱心に研究している石塚氏に対してもすごい!!と思っていたわけです。そして、占星術を研究するという事はどういうことかということを石塚氏のそうした姿勢から学びました。

そんなこんなで年月は流れ、石塚氏が監訳したティル先生の本が出版されるとの事で、もう自分の事のように喜んでいます!
長い年月、研究し続けることの成果というか、形になるというか、そうしたものが世の中に出るということだけでも感慨無量です。

さて、著書の方も、ティル先生の研究の成果が形になったものとして、なかなかの読み応えのあるものです。

どのようにホロスコープを読み、その人の人物像を立ち上げていくかというプロセスを詳細に、かつ手法として確立しているので、占星術に興味を持ち始めて、基本的なところは抑えたという段階の人にとっては非常に重要なキモを突いた本となるはずです。

またそれ以上に、コンサルテーションに関して多くのページ数を割いており、それ故にこの著書が非常に稀有でかつ、重要な本であるともいえるでしょう。
占星術におけるコンサルテーションは、ただ単にチャートを読み解くことの次のステップに相当します。要は、読み取った情報から、どのように相手とやり取りしていくかということ。
実はこれがなかなか難しい。
言っていいことと悪いことがあるのはもちろん、
クライアントの心の動きを読み取り、
さらに相手から情報を引き出して、どのように進むのが良いのかを示唆し、
セッションをまとめ上げる…。

無意識でやっていたり、自分のやり方がパターン化している方も多いかもしれませんが、これを読むことによって、自分のコンサルテーションの在り方を考えさせられるはずです。
また対面でチャートを読むということに不安を覚える方にももちろんおすすめです。
何に注意すればいいのか、落としどころをどのあたりに持ってくるかということが丁寧に書かれており、この本からコンサルテーションの基礎を学ぶ人は、本当に幸運だとすら思います。

ちなみに、本書にはティル先生のチャートが掲載されており、
思わず膝を打ったのですが、
ティル先生の太陽は山羊座で7ハウス、木星とコンジャンクション。
7ハウスは人と実際に会う、対面の場ですから、まさにコンサルテーションですよね。

そしてクライアントさんというか、この著書に掲載されているクライアントさんのみならず、すべてのクライアントに対する深くて広い愛がこの本のいたるところに満たされていて、機会があったら、セッションを受けてみたいとすら思ってしまいます。

さて、ティル先生は間もなく来日なさって、しかも講座をなさるとのこと。

9月17日が鏡リュウジ先生との対談形式による入門編。
こちらは心理占星術についての概論ですが、初心者からOKとの事。
ティル先生のお人柄に触れるチャンスですよ!

また9月18・19日は基礎知識を持つ方にとのことですが、
占星術のテクニックはもちろん、セッションに関してもうワンステップ上達したい方におすすめかと思います。
(18日分はもう満席で、との事です。)

詳細は占術スクールカイロンさんの下記のページをどうぞ。
http://www.chiron-school.com/curriculum/a.html

posted by といし at 11:48| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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